今回は3/25に販売承認を得た新規の超速効型インスリンアナログ製剤である新規インスリンリスプロ「ルムジェブ注」についてです。 添付文書に加えて、インタビューフォームも絡めてまとめていきます。 ルムジェブ注は、イーライリリーさんから発売になる予定ですが、以前紹介したノボさんから発売された「フィアスプ注」についてはコチラ! 新薬フィアスプ注フレックスタッチの特徴!糖尿病治療に用いる超速攻型インスリン製剤。 薬剤師のしぐです。今回は糖尿病治療の新薬「フィアスプ注」についてです。ついに、2020.2/7か
今回は3/25に販売承認を得た新規の超速効型インスリンアナログ製剤である新規インスリンリスプロ「ルムジェブ注」についてです。
添付文書に加えて、インタビューフォームも絡めてまとめていきます。
ルムジェブ注は、イーライリリーさんから発売になる予定ですが、以前紹介したノボさんから発売された「フィアスプ注」についてはこちら
新薬フィアスプ注フレックスタッチの特徴!糖尿病治療に用いる超速攻型インスリン製剤。
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ではでは、さっそくルムジェブ注についてまとめていくよ
ルムジェブ注とは
ルムジェブ注は、既存のインスリンリスプロ〈ヒューマログ注〉の有効成分に添加剤を加えることで皮下からの吸収を速めたインスリン製剤です。
フィアスプ注も同じ感じでした。既存のノボラピッド注に、ニコチン酸アミドを添加することで吸収速度を早めています。
ルムジェブ注の有効成分名
インスリン リスプロ(遺伝子組換え)
既存薬であるヒューマログ注と全く同成分になります。
添加剤に、トレプロスチニルナトリウムとクエン酸ナトリウムを加えることで投与後初期の吸収を速め、血糖降下作用の発現をより速めた薬剤になります。
ルムジェブ注の適応・効能効果
インスリン療法が適応となる糖尿病
ルムジェブ注の特徴
既存の超速効型インスリンよりも皮下からの吸収を速めた新規の超速効型インスリンアナログ製剤「ルムジェブ注」。
既存薬であるヒューマログ注に比べて最高濃度の50%に達する時間で13分、曝露持続時間で88分の短縮を実現した製剤。
要するに、もともと効き目の早いヒューマログ注の効き目をもっと早くしたってことですね。
健康な人のインスリン分泌により近いインスリン動態を再現することに成功したんだとか。
ルムジェブ注の用法用量
通常、成人では1回2~20単位を毎食事開始時に皮下注射するが、必要な場合は食事開始後の投与とすることもできる。ときに投与回数を増やしたり、持続型インスリン製剤と併用したりすることがある。
投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて適宜増減するが、持続型インスリン製剤の投与量を含めた維持量としては通常1日4~100単位である。
(「ルムジェブ注」100単位/mLのみ)必要に応じ持続皮下注入ポンプを用いて投与する。
ルムジェブ注は通常、成人では1回2〜20単位を毎食開始時に皮下注するが、必要な場合は食事開始後に投与することも可能。
皮下からの吸収が速いことで食事開始後に投与することも可能になっています。
食事開始時に投与する場合は食前2分以内、開始後に投与する場合は開始後20分以内に投与する。
同薬の承認は、主に2件の国際共同第Ⅲ相試験での有効性および安全性の結果に基づいています。
この試験では、インスリングラルギンまたはインスリンデグルデクとの併用下における26週時点のHbA1c値について比較し、ルムジェブ注のヒューマログ注に対する非劣性が確認されました。
また、食後血糖値上昇の抑制についても、食事負荷試験の食後1時間および2時間ともに優越性が示されたようです。
ルムジェブ注の規格
ルムジェブ注ミリオペン
ルムジェブ注ミリオペンHD
ルムジェブ注カート
ルムジェブ注100単位/mL
の4種類が発売になる予定とされています。