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あしたへ向かって

トレンド、医療、政治、趣味について書いていきます

新型コロナによって変わる医療、経済2

 

confessiondemasque.hatenablog.com

 

続きです

また、SARS-CoV-2のスパイク蛋白質の受容体として機能するACE2には、細胞外ドメインと、循環するACE2を表す可溶型の構造膜貫通蛋白質がある5)。マウスの研究では、ACEI(ACE阻害薬) / ARBATR-1 blocker)で治療された患者ではACE2の発現が大幅に増加することが示されている。別の研究では、ACEIにより治療中の糖尿病患者で循環中のACE2レベルが増加した。Liuらによる研究では、COVID-19肺炎患者の血清アンジオテンシンIIレベルは健康な個人と比較して有意に高く、ウイルス量と肺損傷と直線的に関連していたことが示された。これに基づいて、ACE2へのSARS-CoV-2結合が残留ACE2活性を減衰させ、ACE1/ ACE2バランスをアンジオテンシンII活性が高まった状態に歪め、肺血管収縮、炎症および酸化的臓器損傷を引き起こし、急性肺損傷(ALI)のリスクを高めると考察されている。

 ACEI / ARBがALIまたは急性呼吸促迫症候群(ARDS)の患者に有益である可能性も示されている。ACE2のアップレギュレーションを通じて、ACEI / ARBは抗炎症作用と抗酸化作用を発揮でき、ALIとARDSの防止に有益な場合がある。SARS-CoV-2感染の病態生理学およびACEI / ARBの多面的効果に基づいて、これらの薬剤は重度のCOVID-19を有する患者の管理において重要な役割を果たす可能性がある

 最後に、ACE1 I/D遺伝子多型がCOVID-19の予後規定因子ならば、ACE1 DD型、ID型、II型で臨床症状に差があるかどうかの検討が望まれる。ACE1 I/D遺伝子多型の頻度の違いがアジアでCOVID-19の罹患率・死亡率が低い、ファクターXの一つであるかもしれないと考える。

 

自宅でフットネス 熱中症や日焼け新型コロナでであるけませんしね。