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あしたへ向かって

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ステロイド長期服用者の骨折予防に積極介入

 

confessiondemasque.hatenablog.com

 

2020年10月10~11日に札幌市で開催された第53回日本薬剤師会学術大会で、アインファーマシーズアイン薬局白石店(札幌市)の熊谷悠亮氏が、ステロイド長期使用者および薬局薬剤師を対象に実施した骨粗鬆症治療状況の調査結果を公表。骨粗鬆症や骨折リスクが高いにもかかわらず未治療のケースが少なくなく、薬剤師はより積極的に骨粗鬆症治療開始に向けて患者に働きかけていく必要がある。

 調査は、北海道内の系列保険薬局101店舗で実施。まず、3カ月以上ステロイドを服用している285人を対象に、日本骨代謝学会「ステロイド骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン」で示されている薬物治療開始基準スコアを用いて、年齢やステロイド投与量、既存骨折の有無などにより薬物治療の対象かどうかを確認した。

 その結果、全体の81.4%が治療開始基準を満たしていたものの、骨粗鬆症治療を受けているのは全体の57.2%にとどまった。薬物治療開始基準を満たしている患者で骨粗鬆症治療を受けている割合は比較的高かったものの、骨粗鬆症治療を受けていない骨折リスクの高い患者が一定数いることが明らかになった。

 次に、薬局薬剤師270人の意識調査を行った。ステロイド長期使用者に対し心掛けている副作用の説明として骨粗鬆症は、感染症、消化管障害、満月様顔貌(ムーンフェイス)の次の4位で約半数弱の回答にとどまり、感染症や消化管障害など、自覚しやすい症状に比べると薬剤師側の意識も低いことが示された。骨粗鬆症に関して介入経験のある薬剤師は5.9%で、多くが骨粗鬆症専門医の受診勧奨であった。

 発表の中で熊谷氏は、調査で報告された1つの介入事例を紹介した。患者は脳神経外科に通院する80代女性。過去に大腿骨骨折を来して入院したことを患者家族から聴取し、この女性患者に骨粗鬆症治療薬が処方されていないことに気が付き、脳神経外科に疑義照会を実施。その結果、ビスホスホネート製剤が追加処方され、その後患者は再骨折なく経過しているという。

 熊谷氏は、「骨粗鬆症は、未治療のままでは患者のQOLを大きく低下させる骨折を引き起こすことからも、早期に発見し治療を開始する必要がある。ステロイドは診療科を問わず広く使用されており、長期使用患者に対しては薬物治療開始基準スコアを用いるなどして骨粗鬆症治療が必要かどうかを確認し、疑義照会や処方提案につなげていく努力が薬剤師に求められる」

 

 

ピロリ菌は特殊な人だけがもっている細菌ではなく、日本人の50%以上が感染しており、とくに50歳以上に関して .近年、優れた抗菌作用が話題になっているマヌカハニーピロリ菌除去に効果があるといわれます。