にほんブログ村 教育ブログ 生涯学習・教育へ
にほんブログ村 http://pharmacist2.jugem.jp/ https://confessiondemasquepharmacist.wordpress.com/2021/01/10/

あしたへ向かって

トレンド、医療、政治、趣味について書いていきます

糖尿病 生活習慣病について1

お題「#買って良かった2020 」マスク 消毒液 

 

1922年の今日(1月11日) カナダ人外科医のフレデリック・バンディング(Frederick Grant Banting、1891-1941)によって、ヒトの糖尿病患者にインスリンが初めて投与された日。

 

インスリンとは、ヒトのすい臓にあるランゲルハンス島という組織に含まれるベータ細胞で作られるホルモンです。食後などに血糖値が上がると、すい臓はインスリンを分泌します。すると、インスリンと結合した細胞が血液中のブドウ糖をエネルギーとして消費するようになります。

さらに、インスリンは余ったブドウ糖からグリコーゲンや中性脂肪を合成するのを促進するはたらきも持っています。このインスリンのはたらきにより、ブドウ糖を含む食品を過剰に摂取しても、血糖値が上がりすぎないようになっているのです。逆に、インスリンが十分に分泌されなかったり、効能が低かったりすると、糖尿病になります。

しかし、20世紀初めごろまでは、そういったインスリンのはたらきは明らかになっていませんでした。それまでに、糖尿病がすい臓と関係していることはわかっていましたが、それ以上のことは解明されていなかったのです。そこで、バンディングは犬のすい臓を用いた研究に取り組むことを決意したといわれています。