変異株の検出例、10歳未満13%は多い
英国発の新型コロナウイルスの新規変異株が日本で確認されたのが、2020年12月25日だった。あれから2カ月。国内で確認された変異株の検出例は、南アフリカ変異株、ブラジル変異株を含めると2021年2月19日までに173例となった。今回、検出例の年齢に着目して検討したところ、10歳未満は13%を占めている。この数字は現行の流行株の場合より、かなり多い。
検出例の報告は16都府県。
変異株の検出例が確認された地域は、2月19日時点で16都府県。埼玉県が38例と最も多く、次いで新潟県29例、その後に兵庫県15例、東京都14例。(数字)
埼玉県ではもう1つクラスターが発生しており、今後、変異株の市中への広がりに留意しなければならない状況。
これまでCOVID-19は高齢者や基礎疾患を持つ人が重症化リスクの高い層とされ注意喚起されてきた。今日の記事では変異株の広がりにおいて10歳未満が13%を占めていることに注目したい。年齢に着目する理由は、変異株がヒトの受容体(ACE2)に結合しやすくなっていることが明らかになってきているからである。
ある記者会見で、変異株監視の重要性を強調する中、子どもにも広がっていくリスクにも触れていたが、今回明らかになった「10歳未満13%」という数字。その前触れなのでは?注意深く追い続けなければならないのではないだろうか。