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あしたへ向かって

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プレドニゾロンの服用方法に不安が残る喘息患者1

気管支喘息の治療でレルベア(一般名ビランテロールトリフェニル酢酸塩・フルチカゾンフランカルボン酸エステル)を使用中の80歳女性。息苦しさが続くことから、プレドニゾロン(商品名プレドニン他)が追加処方された。

患者プロフィル 例
【年齢・性別】80歳、女性
【現病歴・症状】気管支喘息
【既往歴】なし
【アレルギー歴・副作用歴】なし
【他科受診の有無】あり
【併用薬の有無】消化器内科:ネキシウムカプセル20mg、ロスバスタチン錠2.5mg、グリチロン配合錠、アルギン酸Na経口液5%、アムロジピン口腔内崩壊錠5mg、セララ錠50mg、シロスタゾール口腔内崩壊錠50mg
【服薬状況】自己管理
【嗜好品】飲酒(-)、たばこ(-)
【特記事項】運転(-)

テレフォン服薬サポートのポイント
 服薬を自己管理している患者に対して、漸減が必要となる薬剤が処方されたことから、処方当日にテレフォン服薬サポートを実施し服薬状況を確認。服薬アドヒアランスは問題ないと本人は話していたが、実は不良であることが判明。家族と服薬情報を共有することで、併用薬も含めた服薬の継続、飲み忘れの改善に至った。

 「薬はきちんと飲めている」と答える患者でも、実際には用法・用量などを正確に理解して服用できていないケースがある。また、高齢であっても患者が日常生活において自立している場合は、同居家族も含め服薬支援の必要性を感じていないケースもある。