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COVID-19患者は神経、精神疾患のリスクも高い

英国Oxford大学のMaxime Taquet氏らは、14種類の神経疾患と精神疾患について、COVID-19患者の後遺症としての発症リスクを調べるためのコホート研究を行い、インフルエンザやCOVID-19以外の呼吸器感染症から回復した患者に比べ、COVID-19患者では診断から6カ月間に神経/精神疾患を発症するリスクが有意に増加していたと報告した。

 

COVID-19パンデミックが宣言された当初から、COVID-19患者では神経系の後遺症が懸念されていた。その後、COVID-19が中枢神経系に及ぼす影響が報告され、気分障害や不安障害の発症リスクが高いことなども報告されるようになった。そこで著者らは、COVID-19パンデミックが脳の健康にもたらす影響を明らかにするためには、大規模かつ長期間にわたる質の高いデータの分析が必要だと考え、

著者らは、COVID-19の診断から6カ月間の、神経疾患と精神疾患の発症率を調べ、別の呼吸器感染症を経験した人々の発症率と比較して相対リスクを推定するために、後ろ向きコホート研究を行った。加えて、COVID-19の重症度の代替指標として、入院またはITUICUとほぼ同義)に入院した患者を対象とする分析と、COVID-19の合併症の中で脳に有害な影響をもたらす可能性が高い脳症を経験した患者を対象とする分析も行うことに。

 

共変数として、COVID-19発症の危険因子と重症化の危険因子に関する情報を収集した。具体的には、年齢、性別、人種、民族、肥満、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病、喘息、慢性下気道疾患、ニコチン依存症、物質使用障害、虚血性心疾患、その他の心臓病、社会経済的剥奪、癌(と血液癌)、慢性肝臓病、脳卒中認知症、臓器移植、関節リウマチ、ループス、乾癬、免疫系疾患など55の変数に関する情報を得た。

 

COVID-19と診断されてから6カ月以内の患者の14種類の神経/精神疾患発症リスクを、他の呼吸器疾患を経験した患者と比較した。インフルエンザ後の患者に比べ、COVID-19後の患者では、あらゆる神経/精神疾患の診断のハザード比は1.44(1.40-1.47)で、初めての神経/精神疾患診断のハザード比は1.78(1.68-1.89)だった。その他の呼吸器感染症後の患者との比較では、あらゆる診断のハザード比は1.16(1.14-1.17)、初めての診断のハザード比は1.32(1.27-1.36)になった。

 

これらの結果から著者らは、COVID-19の診断から6カ月間は、この呼吸器疾患患者に比べ精神疾患と神経疾患の発症リスクが高く、COVID-19の症状が重度だった患者ほどリスクが増加していたと結論。そのため後遺症としての神経/精神疾患の発症を予想して、臨床現場が対応できるよう準備する必要があると述べている。この研究は英国National Institute for Health Researchなどの支援を受けている研究である。

 

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