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あしたへ向かって

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2020(令和2)年合計特殊出生率と出生数の動向

◇ 2021(令和3)年6月、厚生労働省は2020(令和2)年の人口動態統計(概数)を発表した。

◇ 2020(令和2)年の合計特殊出生率は1.34で前年の1.36から0.02ポイント低下した。

合計特殊出生率
合計特殊出生率とは、15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので、1人の女子が一生の間に生む子ども数に相当する。長期的に人口を維持するには、この数値が2.07以上必要である(人口置換水準)。
◇ 我が国の合計特殊出生率は、2006(平成18)年から上昇傾向が続いていたが、2014(平成26)年には低下し、2015(平成27)年には再び上昇したものの、2016(平成28)年には再び低下し、今回で5年連続の減少となった。

→ 都道府県別では、最も低いのが東京都の1.13(前年比0.02ポイント低下)、最も高いのが沖縄県の1.86(前年比0.04ポイント上昇)となっている。

◇ 2020(令和2)年の出生数は、84万832人(前年の86万5,239人から2万4,407人減少)となり、5年連続で100万人を割り込むとともに2年連続で90万人を下回った。

→ 出生数は、1949(昭和24)年の269万6,638人をピークに、1975(昭和50)年以降、増加と減少を繰り返しながら減少傾向が続き、2015(平成27)年には5年ぶりに増加に転じたが、2016(平成28)年には再び減少に転じている。

◇ 2020(令和2)年の死亡数は137万2,648人(戦後に統計を取り始めて以来最多であった前年の138万1,093人から8,445人減少)だった。

→ 死亡数は、1980年代半ば(昭和50年代後半)から増加傾向となり、2003(平成15)年に100万人を超え、2016(平成28)年より130万人台となっている。

→ 75歳以上の高齢者の死亡数についてみると、1980年代半ば(昭和50年代後半)から増加しており、2012(平成24)年からは全死亡数の7割を超えている。

◇ 死因別にみると、死因順位の第1位は悪性新生物(腫瘍・がん)(全死亡者に占める割合は27.6%)、第2位は心疾患(高血圧性を除く)(同15.0%)、第3位は老衰(同9.6%)、第4位は脳血管疾患(同7.5%)となっており、死亡者のおよそ3.6人に1人は悪性新生物で死亡している。

→ 出生数と死亡数の差である自然増減は、53万1,816人の減少(前年の51万5,854人の減少から1万5,962人減少)で、14年連続の自然減となった。