福島第一原子力発電所処理水の海洋放出決定
◇ 2021(令和3)年4月、政府は福島県の東京電力福島第一原子力発電所の敷地内に保管している「処理水」の処分について、海洋放出する方針を正式に決定した。
→ 正式には、「東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所における多核種除去設備等処理水の処分に関する基本方針」という。
◇ 海洋放出する際は、事前に大量の海水で薄め、放射性物質の濃度をたとえ飲んだとしても健康に影響が無いとされる国際基準よりもさらに引き下げるとしている。
◇ 「処理水」の海洋放出の実務作業は東京電力が担うこととされ、2年後の2023(令和5)年から海洋放出を開始し、その期間は30年以上の長期になる見込みとなっている。
→ 「処理水」は、多核種除去設備等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水(ALPS処理水)のことをいう。
→ ALPSは、多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System)の略称である。
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