新薬が続々登場! 片頭痛は予防する時代に
偏頭痛の薬
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片頭痛治療は大きく分けて、発作時にトリプタンなどを頓用する急性期治療と、発作自体の抑制を目指す予防療法がある。急性期治療だけでは日常生活に支障が出ている場合などは、予防療法を検討する。ただ、既存の予防療法では抗てんかん薬や抗うつ薬など、元は別の疾患の治療薬であった薬を転用している。安定して効果が出るまでに2~3カ月を要することに加え、その間に副作用が出るケースも多く、脱落してしまう患者は少なくない。
そんな中、2021年1月に抗CGRP抗体ガルカネズマブ(商品名エムガルティ)が「片頭痛発作の発症抑制」を適応として承認され、4月に発売。6月には、抗CGRP抗体のフレマネズマブ(アジョビ)と、抗CGRP受容体抗体のエレヌマブ(アイモビーグ)が承認された(表)いずれも月1回投与の皮下注製剤であり、フレマネズマブは3カ月に1回投与の用量もある。
片頭痛日数を半減薬物乱用頭痛の対策にも。