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あしたへ向かって

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モデルナ製ワクチンは12歳以上に拡大

同日の分科会では、武田薬品工業/米モデルナ製のCOVID-19ワクチンに関して、予防接種法上の対象者を「18歳以上」から「12歳以上」に拡大することも了承された。これより、武田薬品工業は7月26日、「COVID-19ワクチンモデルナ筋注」について、日本で添付文書を改訂し、これまで「18歳以上」だった接種対象年齢を12歳以上に変更した。

 接種方法や用量は18歳以上と同じ。第2/3相試験では12~17歳で、2回目接種後14日前までにおける発症予防効果は100.0%(95%信頼区間:28.9-NE)で、免疫原性についても18~25歳の集団に対する非劣性が示されている。

 接種対象を拡大する理由について、分科会資料では、「接種を希望する方の接種機会を確保することや、健康被害が生じた場合に予防接種法に基づく救済制度の対象とすることを考慮して、対象者は広く設定すべきではないか」と記載。

また、「10代において、10万人当たりの陽性者数は60代、70代よりも多く、医療提供体制に一定の影響を与えていると考えられる」と、ワクチン接種が進んでいない世代がCOVID-19に感染し、医療体制をひっ迫させているとの説明をした。

 mRNAワクチンにおいて発生状況が注視されている心筋炎関連事象(心筋炎・心膜炎)については、「ワクチンの接種体制に直ちに影響を与える程度の重大な懸念は認められていない」とした。ただし、モデルナ製ワクチンに関しては12歳以上に接種している国が限られるため、データが少ない。厚労省担当者は、「国内の発生状況や海外における報告状況を注視していく」としている。

 モデルナ製ワクチンに関しては現在、大規模接種と職域接種で主に使用されている。厚労省としては、対象年齢の拡大に伴ってこれらの接種会場に割り当てるワクチンの数量は変えない考え。厚労省の担当者は、「一定の割り当ての中で、職域接種では余った分を従業員の子どもに接種したり、大規模接種会場で12~17歳の希望者も接種できるよう自治体の判断で変更したりするなどの扱いが考えられる」との説明。