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あしたへ向かって

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デルタ株で一変した米国の日常2

お題「リラックス法」

 

 

syrup-97.hatenadiary.jp

 

 

ウイルスへの曝露が増えた社会で急激に広がったデルタ株


 調べたところ研究によれば、ファイザー社のワクチンは、デルタ株に対しても7~8割程度の有効性を持つはずだった。しかし、このデータはマスクの着用率が高い時期に収集されたもので、当時はそもそも新型コロナウイルスに曝露する頻度が少なかったと思われる。

 パーティーでハグをして、パンデミックの終わりを祝っていたつい最近では、新型コロナウイルスに曝露する頻度が大きく異なる。そして、ウイルスに曝露する頻度が高ければ、ワクチンが感染を予防する力はずっと低くなると考えられるのだ。そのため、CDCはワクチン接種のさらなる推奨とともに、接種済みの場合にも屋内におけるマスク着用を求める方針転換をしている。

 イスラエル保健省は今年5月に、ファイザー社のワクチンによる感染予防率は64%だったと報告している。それでも、入院や重症化を予防する効果は93%と、高い水準が維持されていることにはまだ救われる思いだ。

 さて、ウイルスに曝露する頻度が増える機会として、懸念されるのが学校だと思う。

学校に通うわけだが、このことがデルタ株の拡散をさらに助長するのではないかと心配でならない。

 とは言っても、子どもたちを学校に行かせず、旅行や一時帰国もさせず、どこにも出かけられない生活をこれからずっと続けさせることが、正しい選択だとはどうしても思えない。感染が拡大することを医療従事者として強く懸念するが、個人的には、禁欲的な生活を何年も続けることを期待されたくはない。

 ワクチンで新型コロナとの戦いが終わると思っていた医療従事者も多数いたようだが、それは甘い考えだったようだ。変異株の登場で予期せぬ2回戦を強いられることとなったが、ワクチンによる重症化予防効果が確かなうちに、新たな戦法を考えなくてはならないのかもしれない。