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あしたへ向かって

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肺サルコイドーシスにニコチンパッチが効く?

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欧米では、肺サルコイドーシスの発症を喫煙が抑制する可能性があると考えられています。これは、一般集団と比較してサルコイドーシスの患者さんに喫煙者が少ないという疫学的見地によるものです。ただし、日本人の集団では、喫煙とサルコイドーシスの関連性が西洋と異なる可能性があるとされていて、人種によって差があるのかどうか、検討課題になっています。

 この「喫煙パラドックス」が正しいかどうかはさておき、患者さんにたばこを吸わせるわけにはいかないため、ニコチンパッチなら、、という妙案によって思いついたであろうこの研究です。プライマリアウトカムが肺機能というのが解せませんが、今後の長期的報告に期待したいところです。

私の家族もサルコードシス。

若いとき発症したそうなので、重症で、コロナ禍が毎日つらそうです。

 

 私が最近注目していて、ブログで紹介するのはChest誌に掲載された、「肺サルコイドーシスに対する経皮ニコチンパッチのパイロットランダム化比較試験(A Pilot Randomized Trial of Transdermal Nicotine for Pulmonary Sarcoidosis.)です。

 

 症状(呼吸困難、咳)と非線維性肺疾患と考えられる陰影に基づいて、「活動性肺サルコイドーシス」と診断された18歳以上の50人の連続患者を登録し、経皮ニコチンパッチ治療(1日21mg)またはプラセボパッチ治療のランダム化二重盲検パイロット試験を、24週間実施しましたというもので、

 努力性肺活量(FVC)、1秒量(FEV1)、肺テクスチャー定量スコア(LTS)、疲労評価スコア(FAS)、SGRQ、サルコイドーシス評価ツール(SAT)を記録しました。

 結果、経皮ニコチンパッチ治療は、ベースラインから26週間までの臨床的に有意なFVC改善と関連していました(約2.1%、70mL増加)。FVCはプラセボ群でほぼ同じ量(2.2%)減少しており、差し引き140mL(95%信頼区間10-260mL)改善したことになります。

FEV1とFASはニコチン治療群でわずかに改善していましたが、LTS、FAS、SGRQ、SATの改善は観察されず、重篤な有害事象やニコチン中毒は報告されませんでした。

 肺機能検査の世界では、FVCでもFEV1でも基本的に「3桁mL」の改善がなければ、あまり臨床的に実感はありません。そのため、今回の差し引き140mLというのはそれなりに実感されるところなのかもしれません。

 ちなみに、サルコイドーシスの患者さんに喫煙習慣があると、当然ながら肺機能低下と関連することが分かっています。

 

ちなみに私サルコードシスの家族は喫煙者でもありませんでしたし、お酒も飲まない穏やかな人です。そして、とても真面目。

 

やはり病気はストレスとの因果関係が強そうです。

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