共和薬品が94品目を出荷調整

製造手順書の誤記などで、アルファカルシドールは9月中旬より出荷再開

共和薬品工業（大阪市北区）は2021年9月2日、製造承認書と製造実態の自己点検を行った結果、製造手順書の不備などがあった94品⽬150包装規格について出荷調整すると公表した。
　同社は、不備が解消された製品から供給を再開する予定だが、一時的に製造遅延が発生すると説明。さらに、他社製品の出荷調整の影響により想定を上回る注文があり、適正在庫レベルを下回る製品が多数発生していることも今回の出荷調整の要因となっているとのこと。

　出荷調整の対象品目は、アトルバスタチン錠5mg「アメル」やクエチアピン錠25mg「アメル」、バルプロ酸ナトリウム錠100mg「アメル」など94品⽬150包装規格。

同社は8月31日に出荷を停止していた活性化ビタミンD3製剤のアルファカルシドール錠「アメル」について、9月中旬から10月下旬にかけて順次供給を再開すると発表しているが、同薬については今回の出荷調整の影響はなく供給再開時期の変更はないとしている。