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あしたへ向かって

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結局、アビガンはCOVID-19に効果があるのか?2


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寒い季節のスキンケア
うるおいバリア機能の低下に要注意!
乾燥による敏感肌に3つのアプローチ【保湿・良質な睡眠・栄養補給】

 

安眠をサポートするためのサプリメントです。睡眠サイクルを整えるラトニンのほか、5-HTP、ビタミンB6を配合してます。

 

 

 

肌に保湿と栄養をもたらすだけでなく、ダメージや赤みにアプローチ。なめらかな肌へと仕上げ、健康な状態へと導きます。植物成分やヒアルロン酸、アラントインなどを含有しています。

 

“睡眠ホルモン”とも呼ばれるメラトニンが配合された、リキッドタイプのサプリメントです。メラトニンは脳で分泌されるホルモンの一種で、人の体内時計を調節する作用があるとされています。メラトニンは、不規則な生活が続いたり、強いストレスを感じるとうまく分泌されず、これが睡眠の妨げにつながるといわれています。メラトニンリキッドを取り入れることでメラトニンを補給し、心地よい眠りへと導きます。

 

 

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結局、アビガンはCOVID-19に効果があるのか?2

第3相試験の結果が発表

 ファビピラビルは内服ということもあり、基本的に酸素療法を要する患者さんでは投与しにくいことから、中等症Iに対する第3相ランダム化比較試験が行われていました。その結果がInfectious Diseases and Therapy誌に掲載されました2)

 中等症IのCOVID-19と診断された患者さんにおいて、発症(体温37.5℃以上を記録)してから10日以内に、プラセボ群またはファビピラビル(1日目に1800mgを1日2回、その後800mgを1日2回、最大13日間)投与群に1対2の割合でランダムに割り付けたものです。

 主要評価項目は、体温、酸素飽和度、胸部画像所見の改善、新型コロナウイルスSARS-CoV-2)PCR2回連続陰性が達成されるまでの期間の複合アウトカムでした。

 156人のCOVID-19患者さんがランダム化されました。主要評価項目の中央値は、ファビピラビル投与群で11.9日(95%信頼区間[CI]10.0-13.1日)、プラセボ投与群で14.7日(95%CI 10.5-17.9日)と、有意差が観察されました(図1)にて(補正ハザード比1.59 [95%CI 1.02-2.48]、P=0.0136)。ただ、複合アウトカムであるというのは、やや気がかり。

 

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図1 ファビピラビルとプラセボの比較(Kaplan-Meier曲線)(文献2より引用)

実際に、胸部画像所見が改善するまでの期間、

SARS-CoV-2 PCR2回連続陰性を達成するまでの時間については有意差があったものの(それぞれP=0.0287、P=0.0405)、体温や酸素飽和度といった臨床的に有用な指標には有意差は付いていません(それぞれP=0.1760、P=0.5110)。

 当初はSARS-CoV-2のPCR陰性確認が退院基準になっていましたが、現在は退院基準として用いることはありません。

 

レムデシビルもそうなのですが、ファビピラビルも「すごいぜ!」という実感がある薬剤ではなく、臨床試験の蓄積によって国内外の指針がどう変わっていくのかを見るしかないということでしょうかね。

少し話がそれますが、第5波のさなかにあるコロナ病棟にはCOVID-19ワクチンの接種者がほとんどいません。

そういう意味では「COVID-19ワクチンは本当に効果的なんだろうな」という実感があります(もちろん、「ワクチンを接種した人としていない人で健康状態などに差がある」というバイアスも存在していると思いますが)。

 

現状、中等症I以上に関しては、臨床的に実感できるほどの効果は示されていないのかなという印象ですが、現在、発症早期のCOVID-19患者さんを対象として企業治験が実施されています。主要評価項目は「ランダム化から28日目までに重症化した患者割合」ですから、恐らくその研究できちんとした結論が出るのではないかと思っています。

 

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今週のお題「好きなお茶」濃いお茶、綾鷹