負債総額も25億9100万円(前年同期比306.7%増)と大幅に増加。負債額別で最も多かったのは「1千万円以上5千万円未満」(15件)だったが、10億円以上の倒産が1件、1億円以上5億円未満の倒産が4件と、出店投資が膨らむ中堅の倒産増が、負債を押し上げたと分析できる。
倒産の原因別では、「販売不振」が16件(前年同期比220.0%増)で7割超を占めた。COVID-19の感染拡大に伴う患者の受診控えや、感染対策が実施されたことによる感染症などの減少で処方箋枚数が大幅に減少したことなどが、要因の1つに挙げられているが、
薬価改定が2年に1度から毎年に変更されたことで、いわゆる薬価差益が圧縮されたことや、経営母体の「仕入れ力の格差」が広がっていることも、厳しい経営環境につながっていると考える。