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あしたへ向かって

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「無理に説得してワクチン接種」ではダメな理由

 

syrup-97.hatenadiary.jp

 

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私には、新型コロナウイルスワクチン接種を拒否していた友人が2人いる。私は去年から、この2人とかなり白熱した会話を交わしていたが、そのうちの1人が最近、とうとうワクチン接種に至った。と言うと良いニュースのようにも聞こえるが、実はそうでもない。

 その友人(以下、仮にWと呼ぶ)は40歳代前半の男性で、妻と幼稚園児の子どもとの3人暮らし。仕事は100%在宅勤務で、「持病もなく運動もしているから、自分は低リスクだ。だから接種しない」と主張していた。私は「子どもが幼稚園に通っているのだし、他の人からかかる可能性も、うつす可能性もある。社会の弱い人を守るために接種すべきだよ」と伝えたが、その意見は一笑に付された。

 その後もワクチンを接種しないまま、「航空券やリゾートの宿泊費が安い」と言って、メキシコやらラテンアメリカのリゾート地へと頻繁に家族旅行し始めた。彼に対して私は、一医療従事者として、また以前去年の豪雨災害などボランティア活動をしていた者として、はらわたが煮えくり返るような思いだった。

 意外に思われるかもしれないが、そんなWは弁護士として働き、科学に関する知識もある人物だ。よくよく話を聞いてみると、要するにワクチンの長期的な副反応を恐れていて、かつ被害者意識が強いため、「製薬会社にだまされているのではないか」という恐れを抱いていたようだった。そこで私は、「ワクチンを打った私も怖いよ。でも、新型コロナも怖い。どちらも怖いし、正しい答えは分からないけど、できる限り冷静に判断するしかないよね」と伝えたが。

 

ここ1~2カ月ほどデルタ株が蔓延し、若年者でもワクチン未接種だと重症化する例があることが、ニュースなどで取り上げられるようになってきた。