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カトリオへの切り替え、留意事項が一部改正

カトリオへの切り替え、留意事項が一部改正

 

厚生労働省保険局医療課は2021年9月6日、事務連絡「ミカトリオ配合錠の保険適用に係る留意事項の一部改正について」を発出。

 具体的に、書くと同薬への切り替えの検討について、これまでは原則としてテルミサルタン80mg、アムロジピン5mgおよびヒドロクロロチアジド12.5mgを8週間以上、同一用法・用量で継続して併用し、安定した血圧コントロールが得られている場合とされていたが、この併用期間が添付文書と同じ「一定の期間」に改正された。

 また、同薬に切り替えた月の診療報酬明細書の摘要欄に記載する項目として、テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg およびヒドロクロロチアジド12.5mgの併用療法における血圧コントロールの状況については削除された。

 ミカトリオは、テルミサルタン80mg、アムロジピンベシル酸塩6.93mg(アムロジピンとして5mg)、ヒドロクロロチアジド12.5mgの配合錠で、2016年11月に発売された。高血圧症治療薬として初めての3剤配合薬であったことから、適正使用に関する指針を関連学会の協力を得て厚労省が作成した他、同年12月には、保険適用に関する留意事項が示されていた。

 今回の改正の背景には、2018年11月と19年1月に開催された内閣府規制改革推進会議専門チーム会合での議論がある。会合に出席した日本高血圧協会理事長は、3剤の同じ成分のものを8週間使った上で切り替えることになっているにもかかわらず、切り替えに際して、(1)テルミサルタン80mg、アムロジピン5mgおよびヒドロクロロチアジド12.5mgの併用療法として使用していた品名および使用期間、

(2) テルミサルタン80mg、アムロジピン5mgおよびヒドロクロロチアジド12.5mgの併用療法における血圧コントロールの状況 および安定した血圧コントロールが得られていると判断した際に参照した血圧測定値ならびに当該血圧測定の実施年月日――などの事項を、切り替えた月の診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があるなど、レセプト記載に厳しい条件が付けられていることに疑問を呈し、実地医家にとって使いづらい薬になってしまったという声を紹介。診療報酬明細書への記載に関して撤廃し、添付文書に準拠した、医師の裁量権に任せた処方を可能にするよう求めていた。

 こうした主張に対し、規制改革推進会議の委員からは、レセプト審査の簡素化の観点からも理解を示す声が挙がっていた。また、委員が3成分の併用期間を8週間以上とした根拠を追及する一幕もあり、今回の改正に至ったようだ。

今週のお題「好きなお茶」お茶の水(笑)

 

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