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あしたへ向かって

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ポストコロナワクチン症候群は存在する?

ポストコロナ症候群もしくはlong COVID、呼び名や定義は異なったとしても、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の何らかの後遺症の存在は、もはや自明と言っていいだろう。では、「ポストコロナワクチン症候群」は存在するのだろうか。

 

国内外の文献を探してもこのような報告は見当たらないのだが、8月より似たような相談が寄せられ、次第に増えて無視できない状況になってきた。

 

アナフィラキシーなどの重篤な副反応が出たときのことを考えると医療スタッフが大勢待機している集団接種会場が望ましい」と考えた。

密にはなるが。

 

案の定、「翌日に高熱が出た」「しばらく収まっていた片頭痛の発作が繰り返し起こるようになった」「腕が腫れて動かせず仕事ができない」などなど、いろいろな訴えを聞いている。

 

しかし、中には無視できない事例がある。ここで幾つかの症例を紹介してみたい(ただし、プライバシー保護の観点から内容にはアレンジを加えている。また誤解や混乱を避けるために、ここではワクチンのメーカー名は伏せる)

 

 

【症例1】40歳代男性 職業:会社経営
 7月上旬、A社のワクチンを集団接種会場で接種した。接種翌日からこれまで経験したことのないような倦怠感が生じ、日常生活がままならなくなった。出社もかなわず、仕方なく数日に一度、自宅から部下に指示を出すだけとしている。何かの病気になったのかもしれないと考え、複数の医療機関を受診し、人間ドックでフルコースの検査も受けたがどこにも異常はないと言われた。行くあてがなくなり病院を受診。

 

【症例2】30歳代女性 職業:会社員
 8月中旬、B社のワクチンを職域接種で受けた。翌日に胸が重く呼吸が息苦しくなり倦怠感が出現した。一旦全ての症状が改善しかけたが再び悪化した。現在リモートワークのため仕事は何とかこなせているが、出社が困難だと言う。

 

【症例3】20歳代女性 学生
 7月下旬、C社のコロナワクチンを近くの診療所で接種した。同日夜より胸痛、頭痛、倦怠感が出現し、翌日には救急病院に救急搬送された。胸部X線、採血を含む検査値に異常がなく「入院の適応はない」と言われ帰宅。しかしその後も症状が続き自宅でほぼ寝たきりとなった(幸いにも夏休みだった)。3週間が経過する頃、症状が緩和してきたが、2回目のワクチンには抵抗があった。しかし、診療所の医師に強く勧められて接種した。その直後から再び胸痛と倦怠感が生じ、その後1カ月が経過するが症状が持続している。現在講義はリモートで聴講できるが、再び大学に行けるかどうかが不安。

 

 

ポストコロナワクチン症候群なるものが存在するかどうかは別にして、現時点で生じている問題点をまとめてみる。

 

#1 ワクチン接種後の副反応が長期間続くことがあるのか、あるとすればどのような特徴があるのかについては全く不明

#2 ワクチン接種後の訴えを医師に主張したとしても、それを聞いた医師が届出しているかどうかが不明(症例1、2、3とも届出されているとは思えない)

 

#3 PMDAへの届出フォームは、副反応の分類として「アナフィラキシー」「血栓症」「その他の反応」とされている。「その他の反応」の内訳では、今回紹介したような倦怠感、頭痛、胸痛といった内容は記載しにくく、報告を躊躇する医師が多いと思われる

#4 患者(被接種者)自身が届出をするシステムが確立されていない

 

4つの点であろうか。

 

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