にほんブログ村 教育ブログ 生涯学習・教育へ
にほんブログ村 http://pharmacist2.jugem.jp/ https://confessiondemasquepharmacist.wordpress.com/2021/01/10/

あしたへ向かって

トレンド、医療、政治、趣味について書いていきます

2022年度診療報酬改定で勤務医の仕事はどう変わる?

 今改定で注目すべき項目の一つが「連携」にまつわる点数だ。日常的な感染対策や外来から在宅への移行、患者紹介に伴うフィードバックなどの連携の場面を評価する仕組みが盛り込まれた。勤務先がこうした連携に力を入れることで、医師の仕事にどのような影響が及ぶのか?
 

2022年度診療報酬改定の重点課題の一つ「感染症対応」。改定前の入院料にあった感染防止対策加算1・2に、一般病床300床以下の病院が基本的に算定する加算3と、発熱外来を設けている診療所向けの加算が新設される格好で、感染対策向上加算1、2、3および外来感染対策向上加算に再編された

 

地域の基幹病院では、390点から710点へと倍近くに増額された加算1の算定意欲が特に高まりそうだ。加算2、3および外来感染対策向上加算を算定する医療機関は加算1の病院が開催する院内感染対策のカンファレンスへの参加が義務付けられている。施設基準の緩い加算3と診療所向けの加算が新設されたことで、地域における「感染対策ネットワーク」は一気に広がる。加算1を算定できれば増収に加え、この地域ネットワークの“リーダー病院”として、感染対策の連携で培ったパイプが入院患者の獲得や退院患者の受け入れ先確保につながると考えられるからだ。
 点数の大幅アップと引き換えに、加算1を算定する施設に求められる業務は大幅に増えた。抗菌薬適正使用の支援業務に加え、保健所や地域の医師会とのカンファレンス開催、年1回の新興感染症発生を想定した訓練などを行う必要がある

 

f:id:syrup_97:20220402055926j:image

 

図1 今回紹介した3つの新設連携点数と勤務医に求められる業務の例

 

 これらの業務は、感染制御チームが核となって行うものの、新興感染症の発生時には最前線に立つことが求められる病院であることから、有事の際は他の勤務医にも多大な業務負担が課せられるだろう。

 

ポストコロナ時代における病院のブランド力を高めるにはうってつけの点数なだけに、加算1の届け出の際に求められる新たな業務に対応しようとする病院が増えそうだ。

 

 

 

f:id:syrup_97:20220402060040p:image

司馬徽重ねるか、、否か、、