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あしたへ向かって

トレンド、医療、政治、趣味について書いていきます

現場は「三密」どころじゃないんです

まだまだ、収束する兆しの見えない、新型コロナ感染症

 私の勤務先では、現場は毎日、対応に追われています。

 物資がないので、マスクは節約しながら使い、看護師さんたちが協力して、ゴミ袋を使ってガウンを作ったり、ゴーグルを作ってくれたりしています。事務さんたちも、病院、調剤薬局の受付窓口に透明ビニールカーテンを設置したり、診察が終わるたびに椅子や机、ドアノブ、手すりなどあちこちを消毒したり、アルコールスプレーを買いに回ったり。

 おかげで、診察室では、ゴーグルとマスクを着用し、床にテープを貼って必要に応じて一定距離を保ちながらの診察ができるようになってきました。

 いまだに、マスクをせずにやってくる患者さんもいるので、その対応をどうしようかという話になりました。

 窓口でマスクを売ったらいいのでは? と一人が言うと、そうするとマスクを買いに、受診の不必要な人までもやってくるんじゃないか? と別の人。キッチンペーパーと輪ゴムで作った簡易マスクをしてもらうのはどうか? という案が出て、いったんそれをやってみたのですが、いざそれを着用したお年寄りの人たちも数分もすると、よだれか鼻水か何か分かりませんが、キッチンペーパーがぬれてぐちょぐちょになっており、かえって不衛生?という結果に。

 結局、とある看護師さんがガーゼでマスクを作ってくれて、診療所にいる間はそれを着用していただき、帰る時に返却してもらおうということになりました。これなら、洗濯・消毒して再利用もできそうです。

「電車は乗ってないから大丈夫」!?ホントに

 連日、これだけ、メディアでも、「人との接触を極力避けてください」と言っているのに、危機感のない人たちもいます。

 マスクもせず診察室に入ってきて、近距離でつばを飛ばさんばかりにしゃべる患者さん。急いで、マスクを着用していただきました。症状を尋ねても、関係ない世間話が続きます。

「こないだ友達3人と桜を見に行ってさぁ~」と能天気に話しかけてくるので、「今は出歩かない方がいいですよ」と諭すと、「大丈夫、車で行ったから。電車は乗ってないからさ」と。

 いや、そういう問題じゃなくて電車に乗るとか乗らないとかじゃなくて、人と接触しないでって言ってるのに。

 今は世間話をせず、診察も簡潔に、短時間で済むよう、ご協力をお願いしますね、と話して帰っていただきました。

 往診先でも、診察中は、患者さんやご家族の方に、マスクをしていただく取り決めにしました。訪問すると、大抵の方はマスクをせずに過ごされています。ご家族に事情を説明すると、大体は快く応じてマスクを着けてくれます。家族のいない独居の方も、ベッドの近くにマスクが置かれていることがあります。恐らくデイサービスなどで使用したものをそこに置いてくれているのでしょう。

 特養に往診に行くと、同じ建物内にデイサービスがあることも多く、横目で様子を見ると、みんな、マスクなんてしていない(すぐ外してしまう)。そしてテーブルに向かい合わせで座っている。大声でおしゃべり。陰部に手をつっこみ、その手で目やら顔を掻いている。普段と変わらずカラオケも続いている。換気のために窓を開けると、利用者さんが「寒い!」と怒って閉めてしまうそうです。

 ──“三密”どころの騒ぎではない。

 見ているこっちがひやひやしてきて、
「あれ大丈夫なの?」と、往診に付いてくれている、施設の看護師さんに聞くと、
「大丈夫なわけないでしょ、気が気じゃないですよ。でも、デイが開所している限り、こういう状況になりますからね」
「ですよね」

 保育所、学校、店舗、会社は閉めても、デイは病院と同じような扱いなのでしょう、閉所するわけにはいかない。利用を中断する人も、ほとんどいないとのことでした。

医師、看護師らの「コロナ離職」も

 慶応義塾大学病院が、入院予定の患者さんにコロナウイルスPCR検査をしたところ、無症状でも約6%の人たちが陽性だった、という記事を読みました。アメリカで行われた同様の調査では、13%だったということです。

 10~20人いたら、最低1人は感染者がいるということです。このデイにいる利用者さんが20人としたら、感染した人が1人はいる。そしてこの三密。

「どうしたらいいのか、私たちも分かりませんよ」
と看護師さんも医師も。4月に入って、ヘルパーさん、看護師さんが数名、辞めたそうです。「怖くてこんなところでは働いていられない」と。
 私が知っている看護師さんも、2人辞めました。パートで来てくれていたドクターも、1人辞めました。持病持ちだったのかもしれません。


 でも、ほとんどの医師、看護師、介護士たち、医療関係者たちは、辞めずに頑張っています。
私は、基本的には医療関係者には悪い人はいないと思っています。困っている人がいれば、助けてあげたい。そんな人たちばかりだと思っています。

 訪問看護師さんが、通行人の男性に、「お前は看護師か」「お前たちがウイルスをばらまいているんだろう」などと詰め寄られたというニュースを見ました。こんなに必死で、毎日、命を削る思いでみんなで頑張っているのに、その言い草はないと思います。そんなふうに言われた看護師さんが、どんなに不快で悲しい思いをしたかを想像すると、涙が出ました。

 みんなが、「とにかく極力人と接触しない」を徹底しないと、このまん延する感染症は、なかなか収まらないでしょう。

 私は、帰宅すると、玄関にカバンを置き、そのまま脱衣所のかごに直行して、服をすべて脱いで全身シャワーを浴びることにしています。髪にも、服にも、あちこちにウイルスが付いているであろうことを思うと、こういう動線になりました。手洗いうがいも風呂場で済ませ、風呂から出たら玄関のドアノブや電灯のスイッチを消毒し、カバンの中からスマホだけを取り出して、除菌クロスで拭いて、リビングに持ち込みます。汚染したカバンは玄関に置いたまま。リビングの空気清浄機は全開。

 慣れてはきましたが、洗濯物も増えるし、手間です。

 本当に、早く収束することを祈るばかりです。

 

私も、肺に治療法がない病気を持っているので、コロナが落ち着くまで転職を

勧めてもらっています。

 

 

 

 新型コロナウイルスが早く収まりますように。


NARUTO ナルト サソリ PV