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あしたへ向かって

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目前に迫った首都圏の感染爆発に備え医療現場の混乱を避けるためにはどうしたらよいのか

首都圏における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数増加が止まらない。4月1日の時点で東京都の感染者数は587人となり、オーバーシュート(爆発的な感染拡大)の懸念も広がる。医療現場の混乱を避けるためにはどうしたらよいのか。考えた。

 

 

医療現場では、今後どのような対策が必要になるか

  他国では、ものの数週間でオーバーシュートが発生してしまっているのをみて、国内でも予断を許さない状況であることは確かであろう。今は特定の病院に大きな負担がかかっているのが現状だが、今後は各病院がCOVID-19患者を受け入れなければならない局面がやってくるだろう。厚生労働省が3月19日に都道府県などに宛てた事務連絡では、ピーク時に保健所が入院患者の受け入れ要請を行う医療機関の順番の目安が示された。今はCOVID-19患者を受け入れていない病院でも、最悪のシナリオを想定した上でピーク時にCOVID-19患者を受け入れるための準備を整える必要がある。設定にリミテーションはあるものの、厚生労働省が発表した以下の数式が有用だ。この数式を用いて自院の診療圏におけるピーク時の外来受診者数、入院患者数、重症者数を計算し、それを基に必要な病床数、人工呼吸器などの医療機器、マンパワーの確保を行う。こととなるであろう。

ピーク時の各都道府県、保健所設置市及び特別区における外来を受診する患者数など

(ピーク時において1日あたり新たに新型コロナウイルス感染症を疑って外来を受診する患者数)=(0-14歳人口)×0.18/100+(15-64歳人口)×0.29/100+(65 歳以上人口)×0.51/100

(ピーク時において1日あたり新型コロナウイルス感染症で入院治療が必要な患者数)=(0-14歳人口)×0.05/100+(15-64 歳人口)×0.02/100+(65歳以上人口)×0.56/100

(ピーク時において1日あたり新型コロナウイルス感染症で重症者として治療が必要な患者数)=(0-14歳人口)×0.002/100+(15-64 歳人口)×0.001/100+(65 歳以上人口)×0.018/100

2020年3月6日厚労省事務連絡

 流行時には患者数の増加に伴い重症者数も日々蓄積していくため、院内の既存病棟をCOVID-19専用にすることも考慮するべきだ。病床数の増加に応じ、COVID-19対応を行うスタッフを他の診療科からかき集める必要もなきにしてあらず。流行状況に応じて迅速に医療体制を変化させていくためには、今からオーバーシュートを想定したシミュレーションが欠かせない。先ほど上げた通り、医療現場のパンクを防ぐ上では、自施設のキャパシティを把握しておくことが重要となる。対応可能な患者数の上限を各病院が設定し、それ以上は受け入れられない旨をきちんと保健所に伝えることが必要不可欠であろう。キャパシティ以上にCOVID-19患者を受け入れてしまい、医療現場の崩壊を招くような事態は絶対に避けなければならない。

 

 

 

 

 

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