米露首脳会談
1.米露首脳会談の概要
◇ 2021年6月、アメリカのバイデン大統領はロシアのプーチン大統領とスイスのジュネーブで初めての首脳会談を行い、共同声明を発表した。
→ 会談会場となったレマン湖畔の古い邸宅は、1985年にアメリカのレーガン大統領とソ連のゴルバチョフ書記長が初めて会談した場所である。
◇ 共同声明は「戦略的安定」とよばれ、核軍縮を含む軍備管理などの協議の開始が謳われている。
→ ロシアの人権問題やウクライナ情勢、そしてアメリカへのサイバー攻撃については、米露首脳の間で合意が見られず、成果に乏しいものとなった。
2.共同声明の主なポイント
◇ 新戦略兵器削減条約(新START)の延長は米露両国の核軍縮に対する関与を示す例である。
◇ 米露両国は近い将来、2国間の統合的な「戦略的安定対話」を始める。
→ この対話を通して、米露両国は軍備管理やリスク削減措置の土台づくりを目指す。