1.太平洋・島サミット(PALM9)の概要
◇ 2021年7月、テレビ会議方式にて、菅首相とツバルのカウセア・ナタノ首相の共同議長の下、第9回太平洋・島サミット(PALM9)が開催された。
→ 日本、島嶼14カ国、ニュージーランド、オーストラリアの他、ニューカレドニア、及び仏領ポリネシアの2地域を含む19か国・地域の首脳等が参加した。
◇ PALM9では、「新型コロナへの対応と回復」、「法の支配に基づく持続的な海洋」、「気候変動・防災」、・交流の活性化」、「持続可能で強靭な経済発展の基盤強化」等の議題を中心に議論を行い、「PALM9首脳宣言」を採択した。
【太平洋・島サミット】とは
太平洋・島サミット(Pacific Islands Leaders Meeting:PALM)は、日本がミクロネシア、メラネシア、ポリネシアの国々からなる太平洋島嶼国との関係を強化する目的の会議で、1997年の第1回会議の後、3年毎に日本において開催されている。
参加国は、日本、キリバス、クック諸島、サモア、ソロモン諸島、ツバル、トンガ、ナウル、ニュージーランド、ニウエ、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、マーシャル、ミクロネシア、オーストラリアなど、日本を含めた19カ国の首脳等が参加している。
2.首脳宣言のポイント
(1) 新型コロナウイルスへの対応と回復
◇ 太平洋諸島フォーラム(PIF)島嶼国の保健医療体制の強化及び経済回復のための支援の重要性を確認。
→ 菅首相はPIF島嶼国に対し、年内に合計300万回分を目処として、ワクチンを供与することを表明。
続く