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あしたへ向かって

トレンド、医療、政治、趣味について書いていきます

「自殺増だから感染対策をやめて経済を回そう」は暴論では

今週のお題「ピザ」ドミノピザ ピザ🍕ピザピザ美味しかった🥳🥳

 冷凍ピザの概念を覆す、手焼き本格ナポリピザ【森山ナポリ

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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の第3波が到来した模様。まん延を防ぐべく、様々な自粛が呼びかけられる一方、「これ以上の自粛は生活が成り立たない」ということで、経済を回しながら感染は広げないようにするという線引きを探る状況が続いているように感じます。

 

 救急医療に従事していると、流行してきたときの緊張感は強いです。例年、インフルエンザの流行時でも、ICUの病床が重症インフルエンザ患者さんで半分ほど埋まる経験をします。救急の受け入れが滞らないように、転院先を探すのが日々の業務になりますが、ある程度状態が安定しなければ転院も難しくなります。インフルエンザでそんな状態ですから、COVID-19が流行して多数の重症者が発生したら「どないしたらええんや」という気持ちが芽生えています。病床利用率みたいなのが連日報道されますが、医療従事者は増えていませんので、何となく空虚な数字を眺めている感じです。

 日々、様々な意見に触れる中で、「医療従事者は安全な場所にいて、生活も担保できるから自粛を呼びかけることができるのだ」と言われることがあります。前回書いた通り、医療従事者、特に救急医療従事者は感染リスクが高い状況ですし、決して安全とは言えません。自粛、自粛で街のお店が利用できなくなると生活に困りますし、無関係とは言い難いです。自粛一辺倒になると自分の首を絞めることになります。「経済活動を優先するか、感染対策を優先するか」といったように二極分化する言説が多数ありますが、「経済を破綻させてでも感染症対策してくれ」という医療従事者は、少なくとも私の周りではききません。うまく両立できるポイントを探りながら、地域の状況に応じてやっていくしかないのでしょう。

「両方」やらなくっちゃならない

 今年の10月は昨年同月に比べて自殺者が多いということで話題になっています。コロナ禍で経済が回らなくなり、生活が成り立たなくなって自殺が増えていると言う説があるようです。「自殺者の方がコロナでの死者数より多いから、感染対策なんかやめて、経済の活性化にリソースを全振りして乗り切ろう」というような暴論も聞かれます。正直、自殺に至った理由は僕には分かりません。ただ、少なくとも自殺未遂で搬送されてきた方は、残念ながら助けられなかった方も含め、経済的な状況を苦にして図ったわけではなかったように思いますので、そのように言われてもピンときません。

 自殺者が年初に比べ増えてきているのは由々しき事態です。原因が分かっているなら、もちろん何とかしたいですが、自殺の原因は一言では語りにくいことが多いと思います。最近相次いだ俳優の自殺の影響もあるかもしれませんし、学生なら経済的理由の他にも様々な要素が影響したのではないかと思われます。外に出れば白い目で見られたり、白い目で見られるのではなかろうかという変なプレッシャーにさらされ続けたりしているのも、ストレスかもしれません。因果関係を推定するのは大変なことです。勝手にあれこれ臆測して、何かを批判する材料にしてしまうのもおかしなことだなと思います。何が原因であれ、追い込まれる前に何とかできる社会であることが重要なことです。

 「自粛警察」という言葉が表すように、不安を他者に向けて、自分のストレスを解消する動きがとても嫌です。責め合っても暗い雰囲気以上に産生されるものはありません。前も書いたように、「ソーシャルディスタンス」という言葉もあまりよくない印象があります。「あくまでフィジカルディスタンス」ということで、物理的距離は取ってもソーシャルディスタンスは離れない、そんな社会を子どもたちに用意してあげたいです。

 「感染症対策はする。経済も守る。『両方』やらなくっちゃあならないってのが『コロナ禍』のつらいところ」なんです。という方もいらっしゃるようです。

明るい気持ちで過ごしてもらうべく他者を褒める

 個人的には、一人でも明るい気持ちになる人が増えるよう、日々の診療でとにかく褒めることを意識しています。「ウオーキングをしたいけど周りの目が……」とか「病院に来たかったけど外出しにくくて……」とおっしゃる方々が多くいらっしゃいましたが、とにかく病院に来てくれたことに感謝し、褒めちぎって帰しています。「そんなんで自殺が減ると思うな」と言われるかもしれませんが、私にはこのくらいしかできませんでした。

 「JJカンファレンス」というものをやっています。元ネタはMMカンファレンス。Morbidity(合併症)&Mortality(死亡)カンファレンスの略です。MMカンファレンスでは、合併症発生例や死亡症例に対して、エラーが発生していたかどうかを検証し、エラーが発生するような行動、判断、環境を改善していました。ただ、未来志向であるものの、失敗に真っ向から向き合うことになるので、明るい雰囲気にはなりません。

 そこで、自画自賛(Jiga Jisan)して明るく自分たちの仕事を振り返ろうというのがJJカンファレンスです。参加者のマナーは、他者を褒めることです。エビデンスに基づき、何がすごかったのかを振り返ります。みんなが頑張っていても、成果が分かりにくくなると道が閉ざされたように感じがちです。自分たちはこれだけやった、ここまでやったと認め合うのは大事かなと思います。苦境ですが、褒め合い、支え合い、何とか乗り切りたいところです。

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