カンヌ国際映画祭
一虎🥳
1.第71回ベルリン国際映画祭
◇ 2021年7月、世界三大映画祭の1つである第74回カンヌ国際映画祭が開催され、コンペティション部門の授賞式が行われた。
→ 2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響で現地開催を見送ることとなったが、今回は、例年の5月から開催時期を遅らせ、感染対策のためオンライン開催となった。
【世界三大映画祭】
国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭の中で、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭の3つをさす。
◇ 最高賞のパルムドールには、フランス・パリ出身ジュリア・ドゥクリュノー監督のホラー映画「Titane」が選ばれた。
→ 女性監督がパルムドールを受賞するのは、1993年に受賞したジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」以来2度目のこととなる。
→ 長編コンペティション部門には24作品が出品されていた。
◇ 濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が、日本映画初の脚本賞(共同脚本家に大江崇充氏)を受賞した。
→ 「ドライブ・マイ・カー」は国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞とあわせて4冠に輝いた。
→ 原作は、村上春樹氏の短編小説となる。
◇ 濱口監督は、2020年において、共同脚本となった黒沢清監督「スパイの妻」がヴェネツィア国際映画祭で監督賞(銀獅子賞)を受賞し、2021年3月のベルリン国際映画祭では監督作の「偶然と想像」が審査員大賞(銀熊賞)を受賞している。さらに、2018年には自身の商業デビュー作である「寝ても覚めても」が、カンヌ国際映画祭の長編コンペティション部門に入っていた。
【コンペティション部門の主な受賞作・受賞者】
パルムドール | ジュリア・ドゥクリュノー「Titane」(フランス) |
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グランプリ | アスガー・ファルハディ「A Hero」(イラン・フランス合作) ユホ・クオスマネン「Hytti Nro6」 (フィンランド・ドイツ・エストニア・ロシア合作) |
監督賞 |
レオス・カラックス(フランス)「Anette」 |
審査員賞 | アピッチャポン・ウィーラセタクン「Memoria」 (コロンビア・タイ・イギリス・メキシコ・フランス合作) |
男優賞 | ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(アメリカ)「Nitram」 |
女優賞 | レナーテ・レインスベ(ノルウェー)「The Worst Person In The World」 |
脚本賞 | 濱口竜介・大江崇充「ドライブ・マイ・カー」(日本) |