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あしたへ向かって

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7月後半までに重症患者病床よりも確保病床の方が先にひっ迫する予想

7月後半までに重症患者病床よりも確保病床の方が先にひっ迫する予想

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1.流行の拡大速度は接触率の増大に依存する
2.感染は0~39歳が多いが、入院は40~59歳が最多になる
3.重症患者数で見ても4年齢群の中で40~59歳代が最多となる見込み
4.現在の速度で拡大が続くと、7月後半までに重症患者病床よりも確保病床の方が先にひっ迫する可能性が高い

 

 「1」は、人流の増加と感染者数の増加の関係から見えてくるものです。東京都は現在、繁華街での人流が増加を続けており、特に夜の時間帯が顕著であることを考えると今後、感染者数の増加スピードが加速するリスク

 

「2」は年齢別に見た今後の見通しで、感染者数は40歳未満の若い人に多い一方、入院は40歳代から59歳が最多になると予想されています。「3」も関連していますが、重症者もこの年代が最多と見込まれています。東京都北区保健所の前田秀雄先生が提出された資料である東京都の年齢別に見た感染者数の推移を見ると、直近では10歳代の割合が増えてきている点、

 

中学校や高校でのクラスターが発生していることも背景にありますが、10歳代に対する対策強化も急がねばなりません。

 

「4」は医療者にとってはとても懸念される予測となります。「重症患者病床よりも確保病床の方が先にひっ迫する」とは、軽症や中等症の患者が急増して、その受け入れ施設の容量を超えてしまう危険があるということです。都内の確保病床数は6000床とも言われていますが、実際は3000床を超えると現場がひっ迫すると見られています。この3000床を超えることのないように、人流の増加を抑えていくことが急務と考えます。