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あしたへ向かって

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胃癌術後の代謝性アシドーシス、輸液の注意点は?

syrup-97.hatenadiary.jp

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胃癌と診断されたSさん、術前の栄養療法を行っていましたが、その後、手術して亜全摘となりました。手術は問題なく終了し、中心静脈による栄養補給が行われていました。ところが、Sさんの状態が変化して、重篤代謝性アシドーシスであると診断され、以下が処方されました。患者評価と処方評価が必要ですね。

<処方>
7%炭酸水素ナトリウム注射液 100mL
2時間かけて
  
※炭酸水素ナトリウム:分子量84、pH約7.9、浸透圧比(対生理食塩液;約5)

Sさん、および処方された7%炭酸水素ナトリウム注射液に関する内容として適切なものを全て選べ。

(1)代謝性アシドーシス発生の1つの要因として、ビタミンB12の不足が考えられる

(2)上記処方薬の投与によりナトリウムは、約83mEq負荷されることになる

(3)投与に当たっては血清カリウム(K)値をモニターし、K値上昇に注意する

(4)投与にあたっては血清カルシウム(Ca)値をモニターし、Ca値低下に注意する

(5)投与により血圧の上昇や心不全を誘発させる可能性がある

(6)状態を改善するためには本剤の投与速度は速い方が良く、100mLを30分で投与することが望ましい