回収や出荷調整のあおり受け後発品変更率が低下
日本保険薬局協会(NPhA)は2021年8月5日、後発医薬品の供給に関する緊急調査の結果を公表した。相次ぐ医薬品の出荷調整や自主回収の影響を受けて、これまで上昇傾向にあった後発品変更率が低下している現状を明らかに。
調査を実施したのは、NPhAの医療制度検討委員会。2021年7月30日~8月4日に、NPhA会員薬局を対象に後発品変更率の調査および後発品供給の現状に関するヒアリングを実施し
後発品への変更率(数量ベース)については、435薬局が回答。過去1年の変更率の平均値の推移を見ると、20年7月(84.1%)から20年12月(85.1%)までは上昇傾向であったが、21年1月から下降し、21年6月の変更率は83.7%と1.4ポイント落ち込んだ。個々の薬局の変動率の分布を見ても、20年7月から20年12月にかけては変更率が上昇傾向にあった311薬局のうち95.5%が、20年12月から21年6月にはマイナスに転じた。