共和薬品が84品目出荷調整、52品目供給停止
代替薬が先発品しかないチミペロンなどが新たに出荷調整
共和薬品工業(大阪市北区)は、2021年10月1日、同社製造所において複数の品目で製造方法や製造手順書に不備が発覚し、新たに84品目を出荷調整すると公表した。加えて、52品目について在庫消尽後、供給を一時停止することを明らかにした。
同社は21年9月2日に製造手順書に不備などがあったため94品⽬150包装規格について出荷調整すると公表。
今回の出荷調整の対象は、チミペロン錠0.5mg「アメル」やドネペジル塩酸塩錠5mg「アメル」、バルネチール錠100など84品目で、在庫消尽後に一時供給停止となるのは、エチゾラム0.25mg「アメル」や塩酸プロピベリン錠10mg「アメル」など52品目。
一時供給停止する52品目については、在庫消尽予定時期が21年10月頃の薬剤が複数ある。また、半数以上は供給再開予定時期が未定であり、製造再開に時間を要し供給停止が長期化する恐れのある品目もあるとしている。
なお、日本ジェネリック製薬協会(JGA)は21年10月1日、会員各社の供給調整品目数を協会のウェブサイトで公開し、1749品目で供給調整が起きていることを公表した。供給調整品目数は、沢井製薬(大阪市淀川区)が467品目、東和薬品(大阪府門真市)385品目、日医工(富山市)250品目などで、月2回のペースでアップデートした情報を公開するとのことだ。
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